「検診A判定」で安心していた私が冷や汗をかいた理由。日本人女性の8割が知るべき「高濃度乳房」の盲点
1. ふと目にした衝撃のニュース
プレジデントオンラインのある記事を読んで、指が止まりました。
「乳がん検診で毎年マンモを受けていたのに、気づいたらステージ4。その3年後に亡くなった」
そんな衝撃的な実話でした。2年に1回、欠かさず検診を受けていた63歳の女性が、なぜ救われなかったのか。
前回検診で異常なし→2年後ステージ4の乳がん発覚…マンモを必ず受けた60代女性に医師が語った”検診の盲点”乳がん検診を2年に1回、欠かさず受けていた63歳の女性が、ステージ4の乳がんと告知を受け、3年後に亡くなった。なぜ検診で見president.jp
そこに書かれていたのは、「日本人女性の7〜8割が『高濃度乳房(デンスブレスト)』である」という事実。そして、このタイプはがんがあってもマンモグラフィーでは見つかりにくい、という驚きの実態でした。
毎年「A判定(異常なし)」をもらって安心していた私にとって、それは背筋が凍るような、急に冷や水を浴びせられた感覚でした。
2. 私の乳房は「雪山」だった?
実は私、昔から「乳腺がゴリゴリして多いな」という自覚があったんです。 4年前にエコー検査を受けた際も「このゴリゴリは乳腺内の嚢胞(のうほう)で、良性ですよ」と説明を受けていました。「良性って言われたし、会社のドックで毎年マンモを受けてるから大丈夫!」
……そう、すっかり安心しきっていたんです。ところが。 マンモグラフィーは「白い乳腺」の中に「白いがん」を探す検査です。高濃度乳房の人にとって、それは「激しい吹雪(真っ白な乳腺)の中で、白うさぎ(がん)を探すようなもの。
私の「A判定」は「がんがない」ではなく、「雪が深すぎて、そもそも見えていなかった」だけかもしれない。そう気づいた瞬間、居ても立ってもいられなくなりました。
3. かかりつけ医への「愛の説教」
翌朝、速攻で近所のクリニックに電話しました。運よく空きがあり、すぐにエコー検査へ。 結果は、予想通りの「高濃度乳房」。さらに、小さな嚢胞と、右側の乳管拡張も見つかりました。
そこで、先生に思わず詰め寄りました。 「先生!前の検査の時にもっとちゃんと説明してくれな困るわ!私ら素人は『マンモだけでいい』と思てまうやん!私だけやなくて、周りの友達もみんなそう信じてたで!」
「わ、怒られたわ!😅」と苦笑いしながらタジタジになる先生。でも、そこは信頼しているかかりつけ医。私の「焦り」を真っ向から受け止めて、今の私が知っておくべきことを丁寧に、そして真剣に教えてくれました。
「……確かにそうやな。よし、今回の結果をちゃんと説明するで」
幸い、肝心の結果は「今のところ、がんを疑うような所見はなし。大丈夫!」とのこと。心から、ホッとしました。
でも、今回の収穫は単なる「安心」だけではありませんでした。エコーで丁寧に診てもらったおかげで、自分の中に「小さな嚢胞」があることや、「右の乳管が少し太くなっている」という、自分だけの体の特徴(ランドマーク)を正確に把握できたからです。
「今は白。でも、この場所は変化が起きやすいから、これからは毎年マンモとエコーの両方でチェックしていこうな」
先生とそう約束できたことで、ただの「A判定」だった時よりも、ずっと深い納得感に包まれました。さらに先生は、こう付け加えました。
「mimiさん、もう一つ大事なことがある。自分の目と手で確認する『セルフチェック』や」
先生直伝:セルフチェックの極意
・「目で見る」: 片腕を上げて鏡を見てみて。もしがんがあると、皮膚が引っ張られて「えくぼ」のような凹みができることがある。
・「手で触る」: 自分の指の腹で触ってみること。がんは「根」を張るから、カチッと硬くて動かないのが特徴。
・硬さの目安: 「手首の外側のくるぶし(骨)」のような硬さを感じたら要注意。
「マンモやエコーはあくまで『点』の検査。自分の目で見て、手で触る日常の『線』の観察も、同じくらい大事なんやで。……よし、この話もセットで、あんたからみんなに啓蒙しといてな!」
先生から託された、大切で重たい「宿題」。 私はその言葉を胸に、晴れやかな気持ちで診察室を後にしました。
4. 医療の専門家(薬剤師・博士)として冷静に考えてみた
怒りに任せて(?)受診した私ですが、一応、薬学博士・薬剤師としての視点でも考えてみました。
- 血液検査は万能じゃない: 「炎症マーカー(CRP)」などは、初期の乳がんではまず上がりません。
- 数値より「画像」: 体の中に異変が起きているなら、血液に数値が出る前に「物理的な変化」を画像で捉えるしかありません。
- 自分の「地図」を持つ: 今回見つかった嚢胞や乳管拡張は、現時点では病気ではありません。でも、それが自分の体の「クセ(ランドマーク)」だと知っておくことで、将来のわずかな変化にいち早く気づける。これこそが最大の武器になります。
5. 結論:私たちが今日から取るべき「三つの生存戦略」
今回の体験を経て、私が絶対伝えたい戦略は三つです。
- 「自分の乳房タイプ」を必ず聞いて、把握すること 「私はデンスブレスト(高濃度乳房)ですか?」と聞く勇気を。
- 高濃度乳房なら「マンモ+エコー」をセットにすること 片目をつぶって検査するのはもう終わり。両方の眼で死角をなくしましょう。
- 「自分の目と手」を最強のセンサーにすること 月に一度、お風呂上がりでもいい。自分の「えくぼ」を探し、自分の「くるぶし」を触って硬さを覚える。機械任せにしないオーナーシップが、命を救います。
6. エピローグ:先生、宿題やりましたよ!
先生を(愛を持って)叱り飛ばしたおかげで(笑)、私は自分にぴったりの検診スタイルを確定させることができました。
自分の体質を知り、納得のいく対策を取る。それは、自分自身に対する最高の「Dignity & Respect(優しさ)」であり、賢く生き残るための知恵でもあります。
さあ、次の検診。 あなたも、ちょっと先生を「問い詰めて」みませんか?(笑)