甲状腺手術から3日目

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甲状腺手術の翌日から2日目

3日目の朝
昨晩23時過ぎにレンドルミン(眠剤)を飲み、今朝は6時に目が覚めた。よく考えたら、その前の日はレンドルミンを22時飲んだら5時に目が覚めた。7時間きっかりに目が覚めるようなっているのかな?

朝から首のストレッチをしてみる。明らかに昨日より動きやすくなっている。痛みも突っ張り感ももちろんあるが、良くなっている感覚がありありとわかる。調子に乗って、恐る恐る、もともと習慣にしている全身のストレッチと筋トレもやってみた。体はちゃんと動く。よかった。

驚いたことに、午後に首のストレッチやってみると、真後ろに首をそりやすくなっている。傷が裂けそうであんなに恐ろしかったのに、その恐怖もあまりない。人間の回復力ってすごいな。

昨日の午前中に、首から出ている管を取ったので、今日は全身シャワーを浴びることができた。傷は濡れてもよくて、石鹸がついたら水で洗い流して、タオルで押さえ拭きするようにと。さすがにかなりさっぱりした。気持ちいい。

昨日、担当の看護師さんにいろいろ聞いてみたこと。
辛かった麻酔覚醒後の安静6時間の疑問だ。
甲状腺手術と辛い安静6時間

なぜ術後の患者を、一晩リカバリー室という一つの場所に集めているのか?

一番の目的は、首の傷周りのこまめな観察なんだそう。術後一晩は、切除した甲状腺の周りの動脈から出血することがあり、もし出血したら、あっという間に血が溜まり首がぷくーっと内側から膨れてきて気道を圧迫する。すぐに切開して血液を出さないと、数秒で命にかかわると!

特に、咳払いをする人、男性などは腹筋もかなり強いから、咳払いだけで、ぷちっと動脈が切れることもあるんだそう!ひえ〜〜!!
そんな時に個室だと、看護師がその兆候に気がつくのが間に合わないんですよと。。。

そういえば、手術に同意します、って最初に先生に言った時に、同じこと言うてはったわ!「血がたまって膨れてきたらもっかい切って血出しますからー」って。もっかい切るなんて、もう脅さんといてー!と、記憶の遠くに追いやってもうてたわ(~_~;)

いやーそれは、「うるさくて眠れへんからすぐに個室に戻してくれたらいいのにー」なんて思ってごめんなさいって感じですわ。

「あ、でも関東の友達なんかに聞くと、個室に戻すところもあるって聞いたんですけどー」と聞くと、

「病院の方針もありますけどね〜。一日に手術する患者数が少なかったらいいのかもね〜。でも甲状腺の手術をたまにしかしなくて、そのことをよくわかってない病院もあるかも。。。」という恐ろしいつぶやきも…おー怖い怖い。

この病院、私と同じ日に7人も手術してたから、そんな人数を個室に返してたら、たしかにチェックもえらいことだし、なんかあったらまにあわへんわな。

もう一つ、麻酔から覚醒した後の安静6時間に、なんであんなにぐーぐー寝てられる人がいるのか?その人はシビアな手術で麻酔の量が多かったとか?

麻酔の量とかは多分関係ないと。人によっては、麻酔から覚めた瞬間に暴れ出す人がいる。その場合は安定剤を入れる。そういう人は安静6時間の間もたしかに眠っていると。

なるほど。わたしのベッドの右奥のよー寝てた人は安定剤がはいってたのかもしれない。

ただ、安定剤が入っていなくても、こればっかりはほんと人による。眠れる人は眠れる。眠れない人は眠れない。個人差大きいんですと。そして、ぐーぐーいびきかいていた人でも「眠れなかった」と後で言っている人もいはるんですよ、と。

麻酔覚めた瞬間暴れ出すって気持ち、けっこうわかる。安静6時間って認識した瞬間に、私も「い、いやだーー!!」って暴れ出したくなったもん。

「わたしも暴れそうやったから、安定剤、いれてほしかったわー」と呟くと、
「mimiさんは、ちゃんと自制がきいてるでしょ、暴れだす人は目開いた瞬間に無意識でうわーって暴れますからー」

なるほどねー。でも覚醒後の安静6時間、敏感でなかなか眠れない人のために、もうちょっと眠らせてくれる工夫とかないもんですかねー。 だって眠ってても起きてても、どうせ6時間経ったら起き上がらせるんでしょ?だったらもう少し苦痛を減らしてもらいたいですよー。

だんだん看護師さんも言葉に困ってきたので、追及するのはやめた。
せめては水が飲めるようになったら液剤の安定剤とか、少量でもいいから飲ませてもらったら、そして少しでも眠れたら、まだマシだったろうな、と思う。

Facebookでこのブログを流したら、自分も敏感できっと眠れないわ、とか、実際自分も眠れなかったーって人、いはりましたよ。

とりあえず、院内の廊下にご意見箱ってのがあったので、そこにつらつらと書いていれてみました。
今後、全身麻酔後の安静6時間を過ごす人が少しでも辛い目にあいませんように。