ブックレビュー:マネージャーの最も大切な仕事~95%の人が見過ごす小さな進捗の力

マネージャーだけでなく、すべてのビジネスマンに読んでほしい本です。
一言でまとめると、
優れたビジネスマネージャーは、人間としての欲求に応えることによって人々をリードしています。
部下をコントロールするのではなく、メンバーたちの心の支えとなり、進捗をサポートすることに重きを置くのです。
それには、進捗のサポートといった直接的なファクターだけではなく、触媒ファクターや栄養ファクターに対するニーズに応えることで、ポジティブなインナーワークライフを育み、進捗を促進することができます。

本書内の実際の事例を読むと、うまくいかないチームのメンバーの心理状態や雰囲気についての記述はかなり生々しいです。まずいマネジメントによって、あまりに多大な能力の損失が起こる、という実態を突き付けられて、身につまされます。
是非読んでみてください!!

ーーー一部要約ーーー
どのような企業が従業員の活性化に成功し、また同時に利益という成果をあげられるのか、やりがいと利益の両立を実現している企業の方法を調べてまとめた. 35年間にわたり職場環境だけでなく、従業員から何がやりがいにつながったのかということを記してもらった日誌を集め、分析した。

組織のパフォーマンスに最も影響するものはインナーワークライフである。
インナーワークライフとは、仕事そのものから得られるものであり、仕事に付随する特典から生じるものではない。その仕事をやればやるほど、本人にポジティブな感情が生まれ、強い内面的なモチベーション生まれ、仕事仲間や仕事そのものへの好意的な認識を育める環境にある、ということです。

●インナーワークライフ=認識×感情×モチベーション
(職場でのできごとに対する反応や状況認識を通じて体験する)

最も私たちに高いインナーワークライフをもたらすものは「やりがいのある仕事が進捗すること」
これを「進捗の法則」と呼ぶ
少しでも自分が目標としている仕事が達成に向けて前に進んでいくと、私たちのインナーワークライフが充実する。

目次

★マネージャーの最も期待される役割は「やりがいのある仕事の進捗をサポートすること」

「進捗の法則」以外にも、
-触媒ファクター~仕事を直接支援するできごと
-栄養ファクター~その仕事を行う人の心奮い立たせる対人関係上のできごと

が、同時に、私たちのインナーワークライフを支えている。
インナーワークライフが豊かになると、創造性、生産性、コミットメント、同僚性、というパフォーマンスの4要素に影響を与えるため、結果として社員のパフォーマンスが高まる

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