ブックレビュー: 組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学
ブックレビュー: リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス
前回の記事のとおり、こちらの本を読んで勢いづいて、この本もほとんど一気読み!
組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学
男性課長自身の成長過程と部下への支援の過程を見ながら、成人発達理論を詳しく学べる読み応えのある内容!自分自身も成長しながら、各メンバーの意識段階に応じてどういう問いかけが本人の支援になるのか、具体的なのがいい!
成人発達理論の意識段階の成長は、知識やスキルの獲得のような水平的な成長ではなく、人間としての器の拡張や認識の枠組みを変えるような垂直的な成長!まさに先の読めない今の時代に必須!
この本を読んで、コーチとしてもキャリアコンサルタントとしても、また、人材育成に関わる人は、リーダー的な役割な人も含めてすべて心しておかないといけないな、と思ったのが、
「他者の成長に関わる者の発達段階は、支援の質と効果に極めて大きな影響を与える」ということ。
こんな調査結果があるんです。エグゼクティブ・コーチングの効果について研究をしているオットー・ラスキー博士が、エグゼクティブを対象に、一年間のコーチングを提供し、エグゼクティブの意識段階の発達に与える効果について調査をしたら、
エグゼクティブよりも意識段階の低いコーチは、一年間のコーチングを提供しても、エグゼクティブたちの意識段階の成長に一切寄与しなかったと。
技術やスキルのような水平的な成長は、どんなコーチからコーチングを受けようとも起こりうる。
一方で、人間としての器の拡張や認識の枠組みを変えるような垂直的な成長は、意識段階の低いコーチからのコーチングでは起こらない、ということ。
つまりは、
上司の意識段階が高くないと、部下の垂直的な成長を支援することができない、
ということです!
成長してほしい相手より自分の方がより高い段階に成長してない限り、相手の内面が変わることはない。
まさに、人に影響を与えるには「人としての在り方」が大事ということ。これって、よく言われる「自分が変われば相手も変わる」ということ本質のような気がします!
もうひとつ心しとかなきゃ、と思ったのは「ピアジェ効果」
人に無理に成長・発達を促そうとすると、どこかで成長が止まってしまうという恐ろしい概念。強引に人を成長させようとするのではなく、その人にふさわしい課題と支援を提供しながら、その人自身で変わっていただくことが大事ということです。
研修する側としては、よーく心しとかないと逆効果なものを展開してしまったら、、、なんて恐ろしい!!
私も経験がありますが、むかーし受けたリーダーシップ研修で、心底げんなりした記憶があったやつって、まさにピアジェ効果だったんだろうな〜😮💨
日本全体がこんなことにならないように、この本も多くの人に読んでほしい!と思ってこの記事を書きました〜!
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