ブックレビュー NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法

NVC(Non-Violent Communication=非暴力コミュニケーション)は、つながりを育みお互いを大切にするコミュニケーションの本質!

多くの人がこの概念を知って、少しでも実践しようとするだけでも、コミュニケーションが豊かになり、人間関係が豊かなつながりになる!社会全体、世界全体が平和になる気がしますー!!

意識の向ける先が変わるので、なにより自分が他人の怒りにつられて動揺したり腹を立てたりしにくくなり、心穏やかになれる気がします!

これまで学んだセルフコンパッションも、恥の研究も、そして正直に生きることもつながってる!!
あ、「ベストパートナーになるために」の、女性のコミュニケーションが男性に通じない理由もや!なんかぜーーーんぶつながってることがめちゃよくわかります!

NVC: NonViolent Communicationのプロセスは、簡単に言うと、
1 観察すること
2 感情に気づくこと
3 必要としていること(ニーズ)を明確にすること
4 自分の人生を豊かにするために要求すること

第1の要素は、状況を観察することだ。人がいったことやしたことが、わたしたちの人生の豊かさにどう影響しているか。それを判断や評価をまじえずに述べるのがコツだ。つまり、好き嫌いは別にして、ある人がしていることをシンプルに述べるだけ。
第2の要素は、相手の行動を観察したとき、自分がどう感じるかを述べる。傷ついている、怯えている、わくわくしている、おもしろがっている、いらだっているなどと。

そして、自分が何を必要としているから、そのような感情が生み出されているのか、を明確にする。それが第3の要素だ。NVCにおいて、自分の状態を明確にそして率直に表現するとは、この3つの要素を自覚することである。

そして、すかさず4つ目の要素を加える──非常に具体的な要求を。「脱いだ靴下は、あなたの部屋か洗濯機に入れておいてくれないかしら?」。この4つ目の要素は、相手に対する具体的な要求だ。それも、わたしたちの人生を豊かに、そしてすばらしくするための要求だ

実は、ちょうどこれを読んでいる途中、あるメンバーが私のところに怒鳴り込んできました。日頃から文句が多くて好き嫌いが激しくて、はっきり言ってちょっと苦手な女性。

この本を読んでいたお陰で、私自身、彼女のニーズにフォーカスすることができたんです!だから、自分が責められているとか嫌われているとか思うことなく、彼女に対して怒りや自分に対して罪悪感を感じることもなかった!

彼女のニーズを大事にした形、私のニーズも叶えられる形で2時間あまりの話し合いを終えることができました。これぞ実践!!前回彼女と話したときの不毛感とは全然ちがう、豊かなコミュニケーションになった感じでした!!

以下の抜粋もとても響きます。いかに人は、自分の要求を効果的に満たしたいのにもかかわらず、遠回りのコミュニケーションをしがちか、よくわかります!

感情のおおもとにある、自分が必要としているものー
判断する、批判する、評価する、解釈を加えるということはどれも、自分が必要としていることが満たされていないという遠回しの訴えである。「あなたにはわたしのことは決して理解できない」と誰かがいえば、それは理解されたいというニーズが満たされていないという訴えなのだ。

評価する、一方的に解釈する、勝手に想像するといったかたちで何かを表現すると、いわれた側は批判されていると受けとめがちだ。そういう場合、いわれた側はどうしても自己防衛か反撃にエネルギーを注ごうとする。人に思いやりをもった反応をしてもらいたいと願うなら、相手のふるまいを一方的に解釈したり評価したりするかたちで自分が必要としていることを表現するのは得策ではない。自滅につながる。それよりも、感じていることを自分が必要としていることと直接結びつけられれば、相手は思いやりをもってこたえやすくなる。
残念ながら、多くの人は、自分がほんとうに必要としていることを自覚するような考え方を身につけていない。必要としていることが満たされていないとき、相手の何がいけないのかを考えることに慣れてしまっている。

相手の言葉に含まれるニーズに目を向ける。
でも、これは自分自身に対しても同じ。

相手が何を必要としているのか、自分は何を必要としているのか、そこに目を向ける、それを真っ直ぐに言語化する。
そして自分のニーズも相手のニーズも叶えられるようにしていく。

これこそが、自分自身を大切にすることであり、同じように周りの人も大切にするコミュニケーションなんだと思います。

非難や批判や評価し合うのではなく、思いやりを持ったお互いのニーズを叶えられるコミュニケーション方法、よーく学んで私も伝えていきたいです!!

 

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