ブックレビュー:40歳が社長になる日

いや〜岡島さん、やっぱりパワフルです!!これからの日本企業が生き残る方法が、余すところなく書いてあります!リーダーを目指す若い方にも私のようにリーダーを育てたい方にも、また、どちらでもない方でも読んで損はない!というか、個人として100歳ライフを生き残るためにも必読書ですね!

これからのリーダーに求められる資質の中の1つ、自己効力感については考えさせられました。前に紹介した「なぜ女は男のように自信が持てないのか」とも、かなりつながります。

高いポテンシャルはあるのに次のステージに行けない人の共通点が、自己効力感の不足。未来の自分に自信がないため、失敗が怖くてリスクを取って挑戦できない。

●自己効力感をもつための4つの要素
「制御体験」…自分が何かを達成したり、成功した体験
「代理体験」…人が何かを達成したり、成功したりするのを観察する
「言語的説得」…言語的励まし
「生理的状態」…健康状態、心理状態が良好で、さらに気分の高揚がある

日本企業は特に、言語的励ましが弱いと!さらに、そもそも世界で日本の子供は自己肯定感がダントツ低いそう。自己肯定感がなければ自己効力感など持ちようがない!

自己効力感を高めるには、ピグマリオン効果の活用が有効だそう。ピグマリオン効果とは「人間は期待通りの成果をあげる傾向がある」という考え方。期待をされた生徒は成績が良いという実験結果があるそう。
「あなたはできる、できる、できる」と言い続けないといけないですね。そして、上の4つの要素、マネージャーとしてもかなり意識していかないといけませんね。

そのほかにも面白い話がたくさんでした!
・変化が予測できない時代、企業が生き残るためには「破壊的イノベーション」を起こし「非連続の成長」をする必要
・この時代に求められるリーダーは、「カリスマ型」ではなく、現場優先の「羊飼い型」。
・これからのリーダーにはテクノロジーへの知見がある「デジタルネイティブ」
・先進的な企業は、次代のリーダーを求め、30歳からの社長選抜をすでに始めている。

・破壊的イノベーションには揺らぎの設計が必要。リクルートやカルビーの例
・顧客共創型リーダーシップ、目指すは羊飼い型リーダーシップ
・人間がAIにかてるのは「課題の抽出」
・組織文化作りの4つのキーワード
「善意の失敗を許容する」「相互信頼構築」「自由と規律」「理念、文脈作り」
・人生100年時代のキャリア開発
・今ない仕事、領域を作る

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