ブックレビュー  人に頼む技術

わたし自身、人に頼むことはそんなに下手じゃないと思っていたので、正直この本どうだろうなーと思いながら読み始めたら、途中から一気読み!

そして…もっと早く読んでおけばよかった!というのが正直な感想でした!

驚いたのは、「私たちが思っているよりも約二倍、人は誰かを助けたがっている」ということ!人を助ける行為は、その行為をした人を幸せにすることでもあるんです。

つまり、どんどん頼んだ方が相手のためでもあるってことです。たしかに親切な人ほど幸せになる、っていう本もあるので、理にかなっている。

これを知っただけでも、人に物を頼むことのハードルがグッと下がりますよね。

そしてさらに驚いたのは、

人を助けると、人は助けた相手のことを好きになるということ。これ、自分を助けてくれた人を好きになるんではないですよ。自分が助けた「相手」のことを好きになるんですよ。しかも、与えるものが多いほど、好意も大きくなるんです!めちゃくちゃ不思議な気がしますよねー!

これ、助けたからには、自分は相手のことを好きだからだ、という一貫性を保ちたい人間の本能。面白い!!

さらに、一度「ノー」と言った人に別の機会に頼み事をしたとき、助けてくれる確率は、低くなるのではなく、むしろ高くなるってことも驚きです!なによりも、人は親切な自分でいたいんです!だから次は頼みを聞いてあげよう,って思うんですね。

一度断られると、頼む方としては同じ人にまた頼むのは気が引ける…でも、まったくその必要ないってこと!むしろ、相手は今度は喜んで助けてくれる確率の方がはるかに高いってことです!

つまり、一度断られても、また頼んでいいんです!むしろその方が相手のためでもある!相手の罪悪感を解消してあげることにもなるから。

人にいろいろ頼む人の方が人気があったりするのは、人気があるからいろんな人が頼みを聞いてくれるのかと思ったけど、むしろ逆なんですね。人に頼むから人気があるってことなのか〜とちょっと不思議だけど、合点がいきます。

ただし、頼み方にはコツがある。
その点をこの本では具体的に書いてあります!

これもなるほどです。

謝りすぎない、言い訳しない、自分のメリットを強調しすぎない、相手を賞賛する、そして相手をコントロールしたと感じさせない、など、ハッとすることが満載でした。

そして、共通の目的をちゃんと示すことや、何より、頼んだことの結果やその有効性をちゃんとフィードバックすることが大事ということも、自分が頼まれたことを考えるとその通りだなーと思います。

人に頼むのはそんなに下手じゃないとは思ってたけど、頼んだことの有効性はもっと示していこうと思いましたし、

何より、周りに幸せを感じてもらうために、そして自分もみんなでハッピーになるために、もっともっと人に頼ろう!って素直に思えました!

最後にシルヴァスタインの絵本「おおきな木」のことを著者が書いているのが、なんともジーーンときて印象的でした。

 

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