ブックレビュー マッキンゼー流 最高の社風のつくり方

この本、もっと早く読んどくんだったー!!と一瞬後悔しつつ、いや、今ここで出会ったからこそ、こんなに熱量高く響いたんやわ!!と開き直って、来週の提案プレゼンにこのアイデア、組み込みます!!

この本のことを書いた記事
「きちんと管理すれば企業は成長する」の迷信が企業を衰退させる〜ToMo指数の研究〜

これ、とってもうまく言語化されてて「なるほど!」と思いましたが、

実際に本を読むと、この記事にかいてないことでうまくフレームワークを作ってくれてたり、実際の実験結果が刺さりまくりました!

この本の軸はこの一点!
「働くことに楽しさと目的と可能性を感じさせる社風は、社員のパフォーマンスを高め、それを持続させる」

響いた点は以下!
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あなたの計画が失敗した時、あなたの組織は縮こまるのだろうか? それとも、乗り越えることができるだろうか?  それを決めるのが、社風!

リーダーの多くは忘れがちだが、パフォーマンスには、「戦略的パフォーマンス」と「適応的パフォーマンス」の2種類がある。戦略的パフォーマンスとは計画を実行する能力で、ほとんどの組織はこちらを重視する。一方、適応的パフォーマンスは、計画外のことをこなす能力で、こちらも等しく重要

戦略的パフォーマンスと適応的パフォーマンスは反対の性質のもので拮抗するが、そのバランスの取り方を知っているリーダーはかなり少ない。

ほとんどの組織では、経営指標から査定、報酬にいたる業績管理は、戦略的パフォーマンスを最大にすることを目指している。しかし、戦略的パフォーマンスだけに注目すると、適応的パフォーマンスがおろそかになる。日々変動する業界では、それは命取りになりかねない。

社風は、組織がVUCA(変動しやすく、不確かで、複雑で、あいまいな状況)に陥った時に、社員が当初の計画からそれて、臨機応変に対応できるかどうかを決める。高業績を導く社風は、創造性、問題解決、粘り強さ、シティズンシップを刺激し、適応的パフォーマンスを増やす。

本書では、高業績を導く社風を、「ToMoを高め、適応的パフォーマンスを最大化するシステム」と定義する

社風と戦略、それらがもたらす適応的パフォーマンスと戦略的パフォーマンスは、「陰と陽」にたとえることができる。陰と陽と同じく、両者は二つで全体を構成し、どちらもパフォーマンスにとって重要だ。そして陰と陽と同じく、相反する力のように見えながら、実際には補完し合っている。
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間接的動機、つまり感情的圧力や経済的圧力、惰性が高くなればなるほど、ネガティブな効果が絶大!!

キャンセル効果、つまり人を助けなくなる、という幼児の実験結果には、「そうそう!」興奮し、そのあとのコブラ効果では、「ひぇー!!」ってのけぞりました!!

コブラ効果の話は有名ですよね?
コブラの増加を食い止めようと、コブラの死体に政府が報酬を与えるように決めたら、あろうことか、コブラを養殖する奴が現れたって話。間接的動機に支配されると企業の中でもこんなことが蔓延する!

じゃあ、どうすれば良い社風ができるのか?まずはToMo指数を測る。そして、各項目を上げるようなリーダーシップをとるってことふくめて、いろいろ丁寧に書いてあります。まぁ簡単ではないけど、マネジメント側がこれ、知っておかないと始まらないですよね!

人間、所詮、入れたものしか出せない!!
まずは知識として知っておかないと始まらない!
この本、みんなに知って欲しいです!!

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よければこちらもー!出版しましたー!

心理的安全なチームって、どうやってつくるの?