幸せな人生に必須!セルフ・コンパッション
こちらのハーバードビジネスレビューで2019年に取り上げられているセルフコンパッション。
人間が幸せに生きる上で、根本的にとても大事なことなのに、まだまだ日本には広まっていません。
日本人は特にセルフコンパッション(自分を慈しむ心)が圧倒的に足りない。育つ過程でセルフコンパッションを教えてもらえないし体感することがなさすぎると思います。
親からも学校からも、セルフコンパッションの大切さを教えられずに『調教』のように育てられてしまう。「こうあるべきなのに、それができない自分はダメだ…」という自己否定感ばかりが大きくなる。
こちらにブックレビューした元ソニーの天外さんの本にも、本質的に同じことが書かれています。
家庭でも学校でも調教の歴史が繰り返され、かつ、出る杭を打つような社会的な圧力が高いので自己肯定感が育たない。それどころか、自己否定感ばかり高くて、自己否定感の海に溺れた人が多い社会になっていますよね。
そうそう、謙遜の文化がそれを象徴してるなぁと思います。褒め言葉を素直に受け取れない。そればかりか、こんな言葉を言ってしまう。
「いやいや私なんてとんでもない。全然ダメですよ」
って、ほんと全力で自己否定していますよね。自分の言葉は自分が一番聴いているのに、自己否定の暗示をかけているのと同じです。しかも、それが世の中としてけっこう当たり前なセリフになっているのはおかしい。
生きている人間、誰しも未完成で不完全なもの。自分ももちろん不完全。そんなは不完全な自分であっていい。至らないことも含めて自分を丸ごと認めて、まずは自分という存在を慈しむことが大切です。
自分を慈しんで、日々ちょっとだけ進んだ自分を認めて褒めてあげる。自分で自分を認めてあげることができて初めて、人はその先に進もうという力が湧いてくるんです。
そして、自分のちょっとを褒めて認めてあげられると、不思議と周りの人に対しても、ちょっとだけの協力や関わりを感謝できるんですよね。そうすると人ともうまくいく。
私自身は、しなやか自己基盤講座というコーチングで、半年かけて、繰り返し繰り返し体感して、ようやく自分のことを認めてあげられるようになりました。セルフコンパッションが高まり、真っ当な自己肯定感を持てるようになったんだと思います。
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自己肯定感について「愛情のたる」として,この動画で簡単に説明されています。
自己肯定感という人間の基盤がしっかり育たないと、自分のありたい未来も描けないし先へも進めない。本当にそう思います。
セルフコンパッションについて、よく誤解されるのが、甘やかしではないのか?ということ。これについてはハーバードビジネスレビューの中に、明確に記載されています。
セルフ・コンパッションの「失敗を優しく受け入れる」とは、失敗の中でも自分が頑張ったこと、貢献できたこと、得られた教訓など、良い側面についても悪いところと同様に受け入れることである。そこから自分を改善して次のステップへ向かおうとする動機付けが高まる
つまり、結果よりも過程にあるポジティブな面にフォーカスするということですね。
過去の自分を肯定されて初めて人は動き出す勇気を持てます。自分という存在を慈しむセルフコンパッションという概念、もっともっと広がって、自己肯定感を育む人が増えていくといいな思います。
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